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 「simple100シリーズ攻略 ソト」
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   THE トランプアドベンチャー
■ THE トランプアドベンチャー1 ページワンJ

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  僕の名はエース。
全てがトランプで決まる街で連勝中だから、背後で全てを仕切る組織も手出しは出来ない。
 
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勝ち進むにつれて大勝負の機会が増えた。稼ぎも相応だけど、その規模の戦いだと負けた者が街に残れない。
脱退の計画を立て始めたが、すぐに組織に嗅ぎつけられた。奴らの価値観じゃ勝ち逃げは最大の裏切りだった。

予想を超えた卑劣な行動が、僕に最後の一線を超えさせた。とある大勝負の3日前、妹が突然姿を消したのだ。
妹のクイーンは僕の唯一の肉親であり、今は僕の大切なパートナーとして、一緒に戦ってきた間柄だった。
全てが許せなくなった僕は、監視の目を潜り抜けて街に出た。手掛かりは組織が頼る便利屋の住所だけだった。

 
第1章

その男は薄暗い路地裏の奥の見る影もない事務所で部下達とトランプ遊びに興じていた。
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画像   ベンソン
「おや勝負を投げた臆病者の匂いがするぜ。悪い事は言わねぇから素直に宿に戻りな!」
 
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なにしろこの街の汚れ仕事を全部引き受けている様な男だ。今度の件だけ関与してない可能性はゼロに等しい。

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画像   ベンソン
「知りたい事があったら勝負に加わりな。勝ちさえすりゃ何か聞けるかもしれねぇぜ」
 
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元々が他の街での大勝負に敗れて流れてきた男だ。再挑戦の機会を与えろと言っているのが見え見えだった。
デビューから無敗の僕を破れば確かにそれは得られる。僕は熟考の末に勝負を受けた。背に腹は変えられない。

しかし、組織のルールは特殊だ。手札から場に捨てられたカードはすぐに山札に戻されてしまうのだ。
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画像   (ベンソンと勝負)

ベンソン
「くっ、さすが現役。俺もそれ位強けりゃこんな風に落ちぶれずに済んだかもしれねぇ」
「いや、むしろ逆かもしれねぇな。今度の公式戦、奴とだったな…場所を教えてやる」
 
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男の忠告は「倉庫街で組織のマークを探せ」だった。事務所を飛び出した僕は、その足で倉庫街に向かった。

 
第2章

目指す倉庫を見つけ潜入方法を考えていると見覚えのある女に呼び止められた。
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画像   メアリー
「あら、裏切り者のエース。あなたに勝つと今度の勝負に代わりに出れるって本当なの?」
 
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気付くと女の手下達に囲まれていた。彼女は最終予選で僕に破れた女だ、見逃してくれるはずはなかった。
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画像   メアリー
「私は後から入らせてもらうわね。それまでに負け抜けなんて恥はさらさないでよね!」

(メアリーと勝負)
 メアリー 「やっと私の番ね!」

「入り方を教えてあげるから早く行って…あなたがいる限り私は永久に勝ち上がれない」
 
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思わず彼女に共感を覚えた。自信をなくすと自暴自棄になるのは、感情として間違ってはいない、僕もそうだ。

 
第3章

倉庫に踏み込むと、縛られた妹の前でこの街3番目の実力者が目の前に立ち塞がった。
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画像   マノス
「ほぉ、私にまで勝負の機会が回って来るとは望外の喜びです、かかって来なさい!」

(マノスと勝負)
 手下4 「お前に勝ってやる」
 手下5 「貴様に勝てるかな」
 マノス 「ここまでだ!」

「むむっ、さすがは街一番のトランプ使い。さっさと人質を連れて消え去りなさい!」
 
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悔しそうに駆け去る彼を尻目に妹に近づくと彼女を縛る縄が勝手に足元に落ちた。突然高笑いの声が響き渡る。

 
第4章

妹を装った人物が変装を解くとその下から…見覚えがある、彼女はメアリーの妹だ。
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画像   エリス
「馬鹿ね。そう簡単に正式勝負が放棄できたら他の街に示しがつかなくなるじゃないの」

(エリスと勝負)
 エリス 「あたしの番だね!」
 エリス 「まだまだ負けない」

「ぐすっ…!これだけの力を持ちながら組織から抜けようとする気がしれないわ…」
 
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妹はここにはいない、とすると彼女はどこなんだ!その時だ、飛行場からヘリが飛び立つ音が聞こえてきた。

 
第5章

ヘリポートに向かうとそこに妹はいなかったが、僕にとって懐かしい顔が待っていた。
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画像   ジャック
「エース、待っていたよ。ジャックの名にかけてお前をここから通すわけにはいかない。
「手遅れだ。お前の妹は行っちまった。おとなしく組織に戻れ。お前とは戦いたくない」
 
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それでも僕が棄権の意思を曲げないと見て取るや、にやりと笑ってポケットからカードを一組取り出した。
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画像   ジャック
「じゃあ勝負だ。お互い他に取り得がありゃそもそもこうはなってなかった筈だよな!」

(ジャックと勝負)
 ジャック 「ここで終わりだ!」
 ジャック 「ふっ、それだけか」
 ジャック 「少しはやるな!」
 ジャック 「うぐっ!やるな!」
 ジャック 「負けるわけには!」

「おれの負けか…さすがだな、エース。お前とはここでお別れだ。餞別を受け取れ…」
 
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勝負に負けたジャックは、僕のために自分のヘリを操縦士付きで用意してくれた。既に日が暮れかけている。
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画像   ジャック
「残された時間を有効に使えよ。お前の特権は1回でも負けたら失効だぜ。用心しろ」
 
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深夜の上空で日付が変わる。僕に残された時間があと2日となる。妹を乗せたヘリにはまだまだ追いつかない。

形はどうであれ、僕は再び組織の本部に戻ろうとしている…
そんなとき、別れ際のジャックの言葉が頭をよぎった…

エース!
これまで組織に逆らって生き延びた奴は誰もいないんだぜ?
それでも、お前はやつらのところへ行くというのか…?

ジャックに何を言われても僕は妹を諦めることは出来ない…
組織から妹を連れ戻すその日まで僕は戦い続けるしかない!

To be continued...


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