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僕の名はエース。 気が付くと全てがトランプ勝負で決まる世界の頂点にいた。今や誰もが憧れる存在だ。 |
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背後で全てを仕切ってきた組織との関係も、大幅に改善されつつあった。プレイヤーとの共栄が最終目標だ。 だが、公式戦会場の街だけ執拗に変化を拒み続けている。元締めが組織創設期の生き残りなのが問題の焦点だ。 彼の名はジョーカー。誰も素顔を知らない仮面の男で、先代のキングを凌ぐ強さで誰も彼に手出しは出来ない。 しかし、遂に彼から僕宛に一通の挑戦状が届いた。彼を倒せば組織の闇を一気に打ち崩すことが出来るだろう。 それは、先代も出来なかった快挙になる。そして、それを出来るのは組織でも限られた人間になるだろう。 僕は、これまでにトランプ勝負を行った中から4人の精鋭を選び、一緒に闘ってもらうことにした。 僕や彼らにとっても、今回のジョーカーとの対戦は、本当に最後の戦いになることは間違いなかった・・・ 第1章 第1試合 |
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私の名前はメアリー。家族は全員組織の幹部で、その全員が私より強い実力を持っている 特に母は凄腕のプレイヤーだったらしい・・・ だけど、なぜかその腕前は私にだけ遺伝してくれなかった様なのだ。 |
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クラブ 「予選落ちのメアリーと言われてるそうですね。勝ちに焦るせいで勝てない典型だとか。」 「今日も大勝負ですから焦っているのでは?あなたの鼓動がこちらまで聞こえますよ。」 |
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メアリー 「私を選んでくれたエースの為にも、負けるわけにはいかないわよ!!」 |
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クラブ 「そうですか・・・では組織のルールで行いましょう。ジョーカーは一度の使い切り。」 「7からA、Kどちらか一方が繋がった場合繋がらなかった方が逆の順序で並べます。」 「つまり、7の両再度を止めておける確率は低くなります。それでは始めましょう!」 (クラブと勝負) クラブ 「さぁ、始めましょう」 クラブ 「まだ、始まったばかりですからね!」 |
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不思議と落ち着いて勝負が出来た。 母の助言のせいかもしれない。「相手はエースじゃないんだから楽勝よ!」 |
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第2章 第2試合 |
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俺の名前はジャック。エースが最年少でトップに上り詰めても俺は相変わらずの身分だ。 組織の清浄化という奴らしい大計画に俺も一枚かませてもらったが 俺は自分が勝負を楽しめればそれでいい。 |
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ダイヤ 「風来坊と呼ばれてきたあなたも、エースの言うことに従順なのですね・・・?」 (ダイヤと勝負) ダイヤ 「あなたを叩き潰す・・・」 ダイヤ 「まだ、全然余裕だね この程度なのかい?」 |
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ジャック 「俺は自分の生き方に疑問は持たないタイプなんだ。あんたの事も明日には忘れてる。」 |
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第3章 第3試合 |
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私の名前はクィーン。今回の選抜でやっと認められる様になった気がする。 | ||||
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ハート 「なぜ、このような勝負の最中にそのような表情が出来るのでしょうか・・・?」 「本当に強い人とは、皆そのような感じなのでしょうか?なぜだか気に入りませんね。」 (ハートと勝負) 組織2 「相手になってやる!」 ハート 「ぜひ、あなたの力を私に見せて下さいね」 ハート 「これがあなたの強さなのでしょうか?」 |
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何よりもエースの期待に答えられたことが嬉しい。 このまま引退しても悔いが残らない程に心が充実している。 |
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第4章 第4試合 |
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私の名はキング。エースにその座を奪われるまでは、全プレイヤーの頂点にいた。 正直、今はホッとしている・・・ 勝ち続けなければならないプレッシャーは、確実に精神を蝕んでしまうものだ。 |
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スペード 「ジョーカー様は、あなたは自分を理解出来る唯一の味方と考えていた様です・・・」 「それゆえ、今回の裏切りは大層お怒りの様子。この舞台から即刻消えてもらいます!」 (スペードと勝負) 組織1 「さぁ勝負しましょう」 スペード 「この舞台から、即刻消え去りなさい!」 スペード 「無駄な抵抗は止めておいたほうがいい・・・」 スペード 「私は、ジョーカー様のナンバー2だ!!」 |
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奴は、昔から自分しか愛せない孤独な男だった。哀れな話だが、 もう奴の性格が変わることはないだろう・・・次の戦いでエースが勝てば戦いも終わる。 それを見届けて、私もこの世界から引退しようと思っている。 |
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第5章 第5試合 |
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僕の名はエース。あと一人倒せば終わりだが僕が負ければこれまでの全てが無駄になる。 | ||||
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ジョーカー 「キングを倒したのは君か?なぜ、あの後に私の提案を承諾しなかったのだ?」 「彼は全てを理解した上で常に協力してくれていたし、最高のパートナーだったよ。」 「だが、君がその全てを台無しにしたんだ!この責任は必ず取ってもらうからな!!」 (ジョーカーと勝負) ダイヤ 「今度こそ叩き潰す!」 ハート 「あなたなど、ここで終わらせてくれる!」 スペード 「もう、この舞台から消えてください!!」 ジョーカー 「さぁ、私の力の前にひれ伏すがいい!!」 ジョーカー 「ふん、私に逆らう力はあるみたいだね・・・」 ジョーカー 「もうハンデはこれぐらいでいいかな?」 ジョーカー 「さぁ、君の全力でかかってくるんだ!」 ジョーカー 「力の限界を出し合おうじゃないか!!」 |
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ジョーカー 「見事だ、完敗だよ・・・エースと言ったかな?君はおそらく負け知らずなのではないか?」 「確かに、私も部下も君に負けた。でも勝負での見栄えはどうだったと思うかい?」 「ショーの世界では、実際の腕よりそちらが重要だ。観客が求めているものもそれだ。」 「そして真剣勝負には毎回展開が面白くなる保証がない!ならば、正解は何だと思う?」 |
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勝負の境地に達した彼の言葉が、今の僕には理解出来る。 そんな彼にかけてあげられる言葉はひとつしかない。 |
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エース 「正解を求めるのならいつでも相手になる。僕はこの先も誰かに負けることはない!」 |
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追放が決まった彼は、ヘリに押し込まれていった。姿が見えなくなる瞬間、彼が一瞬微笑んだように見えた。 後任の元締めにメアリーを推薦すると、満場一致で承認された。既に元締め2人が彼女を優しく迎え入れる・・・ |
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ジャック 「いい勝負だったな・・・ジョーカーはどことなくお前に似ていたが、同じにはなるなよ。」 |
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クイーン 「兄さん、お疲れ様!まだこれから大変だけど、安心してね。私がずっと側にいるわ。」 |
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これで、全てが終わったのだ。僕らを邪魔するものは何もない・・・一陣の風が吹いて、そっと僕の頬を撫でた。 まだ、僕は戦えるさ。次の挑戦者は君かい? トランプアドベンチャー エース編 END... |